シーラ・オロークは音楽番組を担当する人気ラジオＤＪ。華やかな世界に生きる勝ち気なプリンセスだと思われているが、現実は毎日１０時間以上ラジオ局にこもり、デートも年単位でご無沙汰という状況だ。それでも彼女は幸せだった。真夜中に起きている人々に電波を通して話しかけ、大好きな音楽を届ける仕事を愛していたからーあのリクエスト電話が入るまでは。「殺してやる」一人きりのスタジオで、夜ごと受ける憎悪に満ちた脅迫電話の声。シーラはボイド・フレッチャー刑事とともに、忘れたい過去と向き合うことになるが…。