価格:¥1650
著者:ヴェルナ-・ケ-ギ/坂井直芳
出版社:みすず書房
発行年月:1990年05月01日頃
ISBN:9784622033431
種類:単行本
在庫状況:
浩瀚な『ブルクハルト伝』(全7巻)を著わしたスイスの歴史家ケーギの珠玉のような小品である。本書は中世から19世紀までの歴史記述の特徴を捉えた3篇からなる。12世紀のフライジングのオットーは、アダムとエヴァの楽園追放と最後の審判を両端とする人類史を描く。マキアヴェルリは個々の民族におけるヴィルトゥの盛衰過程に注目した。セバスティアン・フランクにとっては歴史自体のなかに意味があった。それは歴史的汎神論ともいうべきものであり、19世紀のランケの歴史主義と結びつく。ランケはヨーロッパの自由は、独立自律の個性としての諸国民の均衡のなかにあるという。この思想をブルクハルトは維持しただけでなく、時とともにますます色あざやかに展開した。本書は幾世紀にもわたる歴史家の営みを眼前に展開し、歴史の内奥へと読者を誘う。
商品画像
 
Copyright (C) 2014 Harumeki-Web All Rights Reserved.