日本が、人口の４人に１人が高齢者という、世界史上に例を見なかった高齢社会を迎えようとする２１世紀、社会福祉学という学問はますます重要になりつつあります。しかし、日本の社会福祉学は、援助技術の面ではアメリカをはじめとする、世界の学問水準に大きく遅れているのが実情です。アカデミックな社会福祉学の研究論文を書こうとしても、お手本になるような、きちんと論旨のとおった、しかもわかりやすい教科書、参考書、論文はほとんど存在しませんでした。そこで、大学の社会福祉学科目の論文試験の解答集として、今までの専門用語の並んだ意味不明の学術論文とは違った、各テーマについてきちんと論点のまとめてある論文解答例として、作られているのが本書です。