価格: | ¥4180 |
著者: | 木村和男 |
出版社: | ミネルヴァ書房 |
発行年月: | 2004年12月 |
ISBN: | 9784623039326 |
種類: | 全集・双書 (イギリス帝国と20世紀) |
在庫状況: | |
「パクス・ブリタニカ」の絶頂とされる20世紀への転換期を扱う本書では、「世界の工場」から「世界の銀行」へという本国側での周知のテーゼだけでなく、伝統的な帝国支配に抵抗する植民地側、とりわけ南アフリカ、オーストラリア、インド、アイルランドなどでのナショナリズムの成長の動向を探る。「本国から帝国へ」の規定性と、「帝国から本国へ」のそれとを対置することで、世紀転換期を「帝国=コモンウェルス体制」を生みだすダイナミックな過渡期としてとらえることができよう。帝国の絶頂とは、発展要因と没落要因とのせめぎ合いが、逆転寸前にまで立ち至った状態に他ならず、双方の要因を、外交、日英同盟、ミッションなども含めた広い視野から描きだす。