価格: | ¥6050 |
著者: | 伊藤之雄/川田稔 |
出版社: | ミネルヴァ書房 |
発行年月: | 2007年05月 |
ISBN: | 9784623048427 |
種類: | 全集・双書 (Minerva人文・社会科学叢書) |
在庫状況: | お取り寄せ |
なぜ、東アジアにおいては、いつまでも相互不信が渦巻いているのかー。そもそも東アジアには、歴史に深く根ざしたアジア連帯の意識はなかった。19世紀後半に列強が本格的に進出してきた中で、日・中・韓の人々は、東アジアという認識を外から与えられ、また列強の価値観を意識することにより、東アジアを自覚するようになった。20世紀前半の日本は、観念的なアジア連帯論と普遍主義の間で揺れ動き、隣国から疑惑の目で見られ、普遍主義を掲げる列強の警戒感を呼び起こした。21世紀の国際社会の中で、はたして日本と東アジアは安定した未来を築くことができるか。