１８８０年ごろに、それまで経験と勘に頼っていた経営をアメリカで科学的に見直し、生産性の向上を図って、作業手順や経営手順の標準化を行って成功した。これが建設分野にも応用されるようになり、建設マネジメントと称されるようになった。そして、１９５０年以降になると、大規模なプロジェクトを効率的に推進するために、ＰＥＲＴとＯＲで代表されるネットワークによる管理手法が開発されて、建設マネジメントの一環として、わが国でも用いられるようになった。本書は大学・高専・短大・専門学校の教科書としてまとめられたものであるが、建設マネジメントは新しい学問分野であって学校では習わなかった方々も多い。それで本書はこれらの方々をも対象としている。