価格:¥880
著者:森下徹
出版社:山川出版社(千代田区)
発行年月:2007年02月
ISBN:9784634544505
種類:全集・双書 (日本史リブレット)
在庫状況:在庫あり
身分によって成り立つ近世社会には、家や集団から疎外された人たちもたくさんいた。そのなかに労働力販売で日々の糧を得る者があった。かれらには自身の肉体以外に共同で守るべき所有対象はないし、その労働もだれにでも代替できるものだった。社会の構成原理からは異質な存在ではあったが、それでも当時の社会はかれらの労働を必要とし、むしろそれに依存するものともいえた。その最たるものが武士がかかえた武家奉公人なのである。そのあり方をとおして、近世における労働社会のありようにいささかなりとも迫ってみたい。
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