価格:¥880
著者:吉田ゆり子
出版社:山川出版社(千代田区)
発行年月:2008年07月
ISBN:9784634546967
種類:全集・双書 (日本史リブレット)
在庫状況:在庫あり
山あいの土地を切り開き、土地に根ざして生きる。このもっとも基本的な暮しの舞台を離れ、兵として戦場に向かい、武士として名声をあげることを夢みる男子たち。甲州の武田家に仕えたい、武士になりたいと願う男子が家をでて、武士団に属していく。他方、先祖の開発した相伝の地と家を守るため、遠征を拒否して農を選択する人びともいる。兵と農の分離は、16世紀の戦乱の世から、17世紀後期にいたる、長い社会変動の過程である。その変動の只中で、人びとはどのような選択を迫られ、またみずからの道を決めるのか。この本では、信濃の山間の村々で繰り広げられた兵と農の分離の様相を詳述することで、社会変動の一端を明らかにしていく。
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