価格: | ¥1708 |
著者: | 読売新聞社 |
出版社: | 読売新聞社 |
発行年月: | 1996年12月30日頃 |
ISBN: | 9784643961324 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
いつの選挙も重要であることに変わりはないが、九六年衆院選ほど話題の多い選挙も珍しかったのではないか。過去七十年間にわたって続いてきた中選挙区制に代わって、新しく導入された小選挙区比例代表並立制による初の選挙。九三年衆院選で本格的な連立政権時代に突入して以来初めての、政権の形態を問う衆院選-。そうした制度的にも政治的にも初めての選択の機会だったことに加え、各政党が口をそろえて行政改革を公約に掲げたように、国の政治・行政システムを問い直すという重大なテーマを抱えての選挙でもあった。小選挙区制と比例代表制の組み合わせ、しかもその比例もブロックごとで重複立候補が可能という複雑な制度の結果、小選挙区で落選した下位の候補が上位を飛び越して比例で当選したり、やはり小選挙区で落選して供託金を没収された候補が比例で当選したりと、かつてないさまざまな珍現象が起きたのも、この選挙の特徴だった。本書は、一般読者が読みやすいように、さまざまな出来事を具体的なエピソードを交えて記録し、しかもデータや資料をふんだんにそろえて専門の関係者にも参考にしてもらえるよう、工夫をこらした。