価格:¥1100
著者:天野忠雄/子ども情報研究センタ-
出版社:明石書店
発行年月:2000年07月
ISBN:9784750312989
種類:単行本
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「ちかごろの子どもの体は、弱くなった」「すこし歩くとしんどがる」「すぐにけつまずいて、こける。そして骨を折る」といったことが、よくいわれます。また、これらのことに追いうちをかけるように、「姿勢がわるい」「背中が曲がっている」「すぐにあくびをする」「肩こりの子どもがいる」「手先が無器用で、ぞうきんがしぼれない」…と、子どものダメさを強調する風潮がみられます。実際のところは、どうなのでしょうか。“からだ”の問題-子どものからだの現状-が、おとなの子どもへの対し方、自分たちのくらし方ぬきに語られていることが、一番の問題なのでしょう。親にしてみれば、“はえば立て、立てば歩めの親ごころ”どおり、少しでも早くその成長を願うのでしょうが、そのあせり故に、はうべき時に、十二分にはうことを保障されなかったりして、子どもは、ころんだ時に、手がつけなく顔をうち、思わぬけがをするといったことになります。「はえばはえ、もっとはえ」なのです。編著者たちが住宅要求するのには、子どもが十二分にはえる住空間の確保といったことも、含まれているのです。“歩く”ということも、「車」社会が、土の道、すみっこ、はらっぱを奪ったものを、子どもにどう返していくかが、これからの“からだ育て”で大切なことではないでしょうか。
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