『分裂病からの回復支援』という、少々刺激的な、熟慮すればおそれ多くもある題名をつけさせていただいた。しかしこの言葉は、リハビリテーションを臨床実践した体験と、実際に回復した人々からの教えによって、私著者の実感になっていることも確かなのである。読者の忌憚のないご批判を受け、リハビリテーション活動とその技術が本当に役立つものに進化することが、本書出版の目的である。