価格:¥9900
著者:工藤哲夫
出版社:和泉書院
発行年月:2010年03月
ISBN:9784757605466
種類:全集・双書 (近代文学研究叢刊)
在庫状況:お取り寄せ
恣意的な“読み”を排し、客観的に“論証”し得た(と考える)事だけを書くという態度を貫いた書。仏教、就中日蓮・田中智学関係文献に基づく考察の他、「オツベルと象」の象のルーツを帝国図書館所属の「四神地名録」の一節他に求め、那珂(中勘助)『提婆達多』の影響下に「土神ときつね」をものしたと推定し、山男像の曲拠の可能性を刊本の柳田國男『山の人生』及び『廣文庫』の「やまをとこ」の項に探り後者を賢治にとっての“山男情報虎の巻”と結論づけ、家出上京時持参の二冊の「御書」の正体を比定し、新稿「「ビヂテリアン大祭」と「銀河鉄道の夜」」では、従来着目されていなかった“万国宗教大会”関係文献を参看することにより「銀河鉄道の夜」解読に蟠っていた積年の謎を解明した。
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