価格:¥7480
著者:高木 伸幸
出版社:和泉書院
発行年月:2022年04月05日頃
ISBN:9784757610187
種類:全集・双書
在庫状況:在庫あり
ノーベル文学賞候補にも上り、昭和文学を代表する作家の一人であった井上靖。習作期から最晩年まで井上靖のほぼすべての代表作を取り上げ、その文学全容の解明を目指す。従来の井上靖論には見られない幅広く実証性の高い考察とともに、貴重な資料篇を備え、研究史上に新生面を拓く画期的な一冊である。創作資料と小説本文の実証的な比較検証を重視し、作家の創作方法に迫った作品論を展開。第一章では習作期および文壇登場期の作品、第二章では「氷壁」など代表的な現代小説、第三章では「天平の甍」など主要な歴史小説・時代小説を論ずる。さらに第四章では井上靖が現代作家・宮本輝に与えた影響や、国語教材としての井上靖作品について分析を進め、文学史と国語教育の両面から井上靖文学の位置付けを試みる。未発表草稿2点(探偵小説「溟濛の吹雪に」・舞踊劇脚本「村はずれ」)掲載。
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