価格:¥12100
著者:工藤重矩
出版社:風間書房
発行年月:2000年04月15日頃
ISBN:9784759912074
種類:単行本
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「和歌解釈の方法」としてまとめた八篇、紫式部集の2篇は、和歌の解釈の方法的規準を整理できないかと考えたのだが、中途半端なままに終ってしまった。それでも解釈者の感覚に頼らないで理解する道の幾つかは提示できたように思う。「平安朝和歌史点景」の四篇のうち3篇は後撰和歌集と詞花和歌集の具体的問題を論じている。公の事業である勅撰集として編纂されたはずの後撰和歌集を私的と見なし、或いは詞花和歌集の編纂資料として奏覧本金葉和歌集を用いたという通説は、常識的にも甚だしく不自然であるにもかかわらず、何故に通説として通用してきたのか。勅撰和歌集についての理解の前提がどこでずれてしまったのか。その事情を明らかにし、少しでも平安時代の意識に近づけたいとの意図がある。「平安朝漢詩文の和漢比較」には、平安漢文の修辞法に関する2篇と年中行事に関連する考証2篇を収めた。まだ単行本に収録していない日本漢文学関係論文のなかから、多少とも和歌と関連ある論文を選んだ。
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