本書は、テレビ放送用の作品をはじめ、デモビデオ、プロモーションビデオ、映画のタイトル、アニメーション、実験的3Dグラフィックスなど、現在最先端をいく「モーショングラフィックス」の各シーンのポーズをとらえ、作品の視覚的・技術的トレンドを分析、追求している。作者や制作の経緯よりも各作品のタイプに焦点を置き、作品をテーマ別に紹介した。テーマは7つ。監視カメラのイメージ「サーベイランス」、LE VILLAGEの“THE CHILD”のような非現実的空間への「トリップ」、あのラフォーレ・サイバーギャルも登場する「フェティッシュ」、新しいのに懐かしい「ノスタルジア」、画像の素粒子であるピクセルやラスターが交錯する「パーティクル」、マニュアルのイメージ「セルフ・ヘルプ」、Bjoerkのプロモ“All is full of Love”に代表される「バイオテック」といったテーマで、およそ60点の注目作品を収録する。