マイケル・フリーマンによる写真と解説が鮮やかに盛り込まれている本書は、現在アジアで進行中のデザインの革命を、初めて徹底的に取材し要約した1冊である。想像力に富む建築家やデザイナーが、これまでにない刺激的なフォルムによって由緒あるスタイルに新しい解釈を施し、北京や上海の息をのむような都市の景観から複雑なデザインのモチーフにいたるまでさまざまなイメージを駆使して、21世紀のアジアの特徴を表現している様子を明らかにしている。建築展で受賞した『コミューン・バイ・ザ・グレート・ウォール』を構想した中国の張欣をはじめ、若い革新的なアジアのデザイナーや建築家の作品をふんだんに収録している。本書で説明されている東洋における空間への概念的なアプローチは多くのことを教え、スタイリッシュなモダンリビングの創造に関わるすべての人に、他に類を見ない情報とインスピレーションを提供している。