糸の色のニュアンスを活かし、繊細で美しい色使いに定評のあるフランス人刺繍作家、エレーヌ・ル・ベールがお得意のロマンティックな洗練された世界観で、クロスステッチをつむいでいます。ステッチのモチーフを作成する際には必ず、クロッキーや水彩画で下絵を描き、色のニュアンスをイメージするという彼女。こうして、やさしさのなかに甘酸っぱさが入り混じった作品は生まれてきます。随所にあるフランス語のプチレッスンも、ステッチの参考になることでしょう。刺しゅうしたモチーフを、ミシンカバーやクッション、ランチョンマットなどに仕上げて生活のワンシーンに取り入れてみては。巻末には、日本語版限定の詳しい作り方解説付き。内容盛りだくさんの一冊です。