本書は、初心者の方の入門書として、信託の歴史やしくみ、信託銀行が行っている業務内容について、できるだけ網羅的かつコンパクトにまとめたものである。原則として、見開き２ページに１項目として、全体を５９の項目に整理し、図や表を多く取り入れ、本書１冊で短時間のうちに信託の概要が理解できるように工夫した。五訂版では、「信託業務の入門から初級レベル」を中心に極力平易に解説しながらも、「信託業務全体の骨格」を捉えられるように努め、あわせて「最先端の分野のさわり部分」にも言及することによって興味を持てるよう工夫した。