価格: | ¥4620 |
著者: | 林直樹 |
出版社: | 金剛出版 |
発行年月: | 2002年10月 |
ISBN: | 9784772407557 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
本書は、臨床経験に基づいて著者が練り上げてきた治療モデルを提示することを軸として、人格障害の臨床の全体像を描き出すことを目指したものである。まず第1部では、人格障害の基本的特性を明らかにした上で、世界保健機構や米国精神医学会の診断基準で規定されている類型ごとに、疾病論的位置付けや診断評価の意義の検討、臨床研究の流れの展望が行われる。第2部では個人精神療法や入院治療、家族との協力、自殺企図や暴力への対応など、さまざまな臨床場面における対応方法に焦点があてられる。さらに第3部では、8症例の長期的な治療経過が紹介されるうちに、第1部、第2部の理解が敷衍され、多くの臨床的知見を含む議論が展開される。