価格:¥3740
著者:玉井真理子/伊藤良子(臨床心理学)
出版社:金剛出版
発行年月:2005年09月
ISBN:9784772408868
種類:単行本
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遺伝子の解析によって次々と遺伝性疾患が明らかになり、予防や治療法も発見されている。だが、患者・クライエントは、何が病気の原因なのかよりも、なぜ自分が病気になったのか、その理由を知りたがる。その“私”の思いをどう受け止めるのかが、心理臨床的遺伝相談の本質となる。本書は、遺伝相談の現場に従事する臨床家らによって、遺伝相談の本質と遺伝臨床の現場における心理臨床的なアプローチの多様な側面を描いたものである。本書では、ハンチントン病などの慢性的で確実に死に至る遺伝病や遺伝性癌、知的発達障害などケースについて、事例レポートとともに医学的な解説がなされ、遺伝相談とかかわりの深い周産期、不妊、法的問題、セルフヘルプグループなどについても多くのページが割かれている。患者本人や親とともに生命について聞き、語る。そうしたカウンセリングや心理療法で遺伝性疾患が治るわけではないものの、病を抱えて今を生きる助けにはなる。本書は、そんな遺伝相談の新しいスタンダードを示したものである。
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