米豪分断を狙う連合艦隊に対して必死の反攻を画策するアメリカは、最後の切り札である排水量十万トン超のスーパー空母二隻を投入してきた。だが、超空母戦艦『大和』航空戦隊司令長官山本五十六は奇略をもってこれを殲滅、米太平洋艦隊は再び窮地に立たされる。一方、欧州戦線では、狂気の総統ヒットラーがついにアメリカに向けて報復兵器“Ｖ３”を発射、ソ連共産党書記長スターリンもドイツへ歩み寄り、米大統領トルーマンは継戦か講和かの決断を迫られる。だが、太平洋で負けるわけにいかない米海軍は苦肉の一大艦隊を編成。第３艦隊百隻の艦艇が『大和』との最後の決戦に向かって動きだした。大好評架空戦記シリーズ完結編、宿命の戦いの帰趨はー。