価格: | ¥3960 |
著者: | 手塚 和彰 |
出版社: | 彩流社 |
発行年月: | 2022年07月22日頃 |
ISBN: | 9784779128257 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
日独それぞれが短絡的な都合のもとに勝手な解釈を繰り返し、実質を伴わないまま成立した軍事・経済相互援助同盟はまったく無駄で、効果がなかった。ヒトラーの意を受けたリッベントロップに誘導された日本の指導者。その同盟を成立させたのは陸軍や一部外交官の独走、それに同調する軍人・官僚・政治家の無責任体制、意思疎通の不足、情報不足と情報の誤り、客観的な情勢判断の欠如から決定的な判断を誤り、戦争に導いたのは政治指導者たちなのだ。これまでの三国同盟に関する研究は、日本の史料に基づくものが多かったが、本書はドイツの公開された最新の資料を取り込んで、まったくの「幻の同盟」であった実態を明らかにするとともに、現代の情報化時代における外交問題に示唆を与える好著。