価格: | ¥3300 |
著者: | 黒田彰 |
出版社: | 佛教大学通信教育部 |
発行年月: | 2001年09月 |
ISBN: | 9784784210855 |
種類: | 全集・双書 (佛教大学鷹陵文化叢書) |
在庫状況: | |
我が国の説話文学史を通覧する時、早く古代の万葉集(竹取翁歌と孝孫原谷譚など)や日本霊異記に始まって、平安時代の注好選や今昔物語集(巻九)、鎌倉時代の諸説話集や室町時代の御伽草子『二十四孝』、さらに井原西鶴(本朝二十不孝)などへと至る、言わば孝子説話史の一流が文学史を貫流していることは、周知の事実である。孝子説話史と言えば、その基礎資料は大きく孝子伝(古代、中世)と二十四孝(室町以降)の二点に尽きると断じてよいであろう。時代的には、古代から行われてきた孝子伝が、室町期に二十四孝に取って代わられる訳である。本書は、比較文学に始まって東洋史学、考古学、美術史など孝子説話を学際的に研究したものである。