１９７９年、著者は、黒人のなかにあるエネルギーの源を学ぶ目的で、アメリカ南部のジョージア州アトランタの大学に入学する。しかし、大学で黒人の置かれている状況を学ぶにつれて、次第に黒人の女たちの生き方へと惹きつけられていく。意を決した著者は大学をやめて、黒人の家族と生活をともにする。著者がそこで見たのは、生活保護を受け、廃屋のような家に住みながら、なお、他人への思いやりを失わず、親と子という核家族の小さな単位を越えて、豊かな人間関係をとりむすんでいる黒人たちの姿だった。新鮮な目でとらえた黒人たちの実像！