価格: | ¥2860 |
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著者: | 鳥居民 |
出版社: | 草思社 |
発行年月: | 2008年12月 |
ISBN: | 9784794216854 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | 在庫あり |
六月、木戸幸一はついに「時局収拾案」をまとめ上奏するにいたる。これまで木戸はいくたびも和平への道を妨害してきた。昭和十六年十一月三十日、連合艦隊司令長官、山本五十六は高松宮を通して乾坤一擲、最後の直諌をおこなった。これもまた木戸の横槍で失敗に終わったのだが、この歴史にうずもれたエピソードを本巻では詳細に追求する。また、昭和十九年五月、元駐日大使グルーの登場をもって、対日政策の変化を読みとった近衛文麿、吉田茂、鈴木貫太郎、皇太后などがどのように動いたか、この一年半の戦争終結への動きをあらためて回顧する。六月十四日、日比谷公会堂で「第九」のコンサートが開かれ勤労動員の若者が多く詰めかけた。一方、沖縄ではまだ最後の死闘がつづいている。