価格:¥2750
著者:向井一太郎/向井周太郎
出版社:住まいの図書館出版局
発行年月:1997年02月
ISBN:9784795221246
種類:全集・双書 (住まい学大系)
在庫状況:
本のタイトルどおり襖障子をテーマにした、他に例を見ない、父と子の共著である。経師・表具師の家での生い立ちから、ウルム造形大学でのデザイン・思想の体得まで、その振幅のなかで語られた周太郎の内省的なエッセイは、建築史と言語学的奥行きに幼年期からの美しい追憶が、まさに襖を仕上げる技のように精緻に重ねられている。日本の住まいの光と陰、空気と肌合いが襖を通してまざまざと感じられるのである。そして、吉田五十八、村野藤吾、その他多くの建築家と協同して、日本の住宅や建築の要をつくってきた父・一太郎との対話は、襖がたんに空間を仕切る役割を越えて、日本の風土、生活、感性の体現であったことを、技術の核心から静かに解き明かす。
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