本書は、私たちの生活に比較的近い存在としてある借地借家法の改正が織り込まれています。また、医療・年金・福祉などといった社会保障の基礎知識も新たな章を設けて提供されています。加えて最近話題になっている夫婦別姓問題や非嫡出子の相続分などという、新しい問題にも積極的な解説が試みられています。従来、「近づきがたく、むずかしい」と敬遠されがちだった法律の世界ですが、改訂に際しても、その“おカタイ”イメージをできるだけ和らげようとする配慮がなされています。その意味でも本書の存在意義は小さくないでしょう。