価格: | ¥1980 |
著者: | 萩沢馨 |
出版社: | 新風舎 |
発行年月: | 2004年09月 |
ISBN: | 9784797436280 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
「もしも直之が死んだら、その喉仏を私にちょうだい」死んだ恋人への思いと、また、死にゆく恋人の視点から描く連作『のどぼとけ』。「僕はいつもクレマの右側を歩く。いつか回れ右をして、僕に左側を見せて」双子の兄弟は恋人も半分ずつ。複雑な関係の中の少年の恋心『デミタス』。5歳年上の幼なじみと同級生の彼。女子中学生の、恋になりかけの甘酸っぱい思いを綴った『ラズベリー』。「もっと夫婦になりたい」猫を媒介に文通をする夫婦、その微妙な心の揺れ『リンドーの背中』。僕は今日、死んだ。殺されたー。死者の視線で愛する人への思いを語る『くるみの木』。イタリア料理店のショーウインドウでドルチェがささやく『ティラミス』。それぞれが持つ世界は、やがてひとつに溶け合う。第21回新風舎出版賞フィクション部門最優秀賞受賞作品。