悟りはずっと誤解されてきた。一つ目の誤解は、悟りを得れば特別な超能力のようなものが備わるというものである。これはブッダが用いた比喩を弟子たちが事実ととらえたことから生まれた。もう一つの誤解は、実際に悟るのは凡人にとってはなはだ困難だというものである。ブッダ自身が、これは誰にでもできる簡単な方法だと述べたにもかかわらず。本書はこれらの誤解をとき、悟りに至る道を可能なかぎり簡単に解説したものである。