結婚して４カ月、平穏な生活を送る津田史子に突然、悪夢のような報せが届く。夫が見知らぬ女性と一緒に爆死したというのだ。事件を境に、正体不明の男たちが次々と現れ、彼女の日常は一変する。「なあ奥さん、あれだけの金を独りじめって法はないと思うぜ」-彼らの言葉に、これまでの夫への信頼は音をたてて崩れ去り、すべてが信じられなくなる。絶望の淵から立ち上がった史子の、真実を求める孤独な闘いが始まる…。