飛鳥朝時代より密かに伝わる暗殺拳「佐伯流活法」の継承者・佐伯涼が所属する「環境犯罪研究所」。この奇妙な機関の真の狙いは、ヤクザ狩りだった。冷徹な頭脳を誇る若き所長の指示を受け、マレーシアへ飛んだ佐伯。だがそこで彼が見たのは、強引な経済進出を図る日本企業と癒着した坂東連合泊屋組の、暴力による凄惨な光景だった。宿敵・新市章吾の極悪非道なやり口に、己れの身を恐るべき凶器へと化した佐伯の怒りの秘拳が炸裂する。