本書は、１ページたった一つの会話文という贅沢な作りになっています。どんな場合での誰と誰の会話なのか、ここで発言しているのは誰なのか。あなた自身がその人物になりきって、会話文の中にアイウと示されているうちのどの言い方をするか、選んでみてください。問いの次のページには、その問いの解答と解説があります。あなたの選んだ言い方が適切かどうか、ここでお確かめください。ああそうなのか、そうだったのか、と敬語の使い分けの理屈がわかり、類似の場面で敬語を用いるときに意外な力を発揮するはずです。急がずゆっくりお付き合い願います。