きびしい大自然と闘いながら生きていくアメリカの開拓農民一家の生活を描いた「小さな家」シリーズの第一冊目です。ウィスコンシンの森の中でのローラの幼年時代を描いたもので、いうまでもなくローラは作者自身のことです。文明とはほど遠い場所で、大人も子どもも力をあわせて生きようとする姿は、私たちが忘れてしまった家族愛のすばらしさを教えてくれます。どの場面からも自然とともに生きる人間のたくましさとやさしさが伝わってきます。