価格:¥9350
著者:東京国立博物館
出版社:中央公論美術出版
発行年月:2004年05月
ISBN:9784805504710
種類:単行本
在庫状況:お取り寄せ
東京国立博物館は、朝鮮半島の美術工芸品・考古資料約4000件を所蔵している。中でも朝鮮陶磁は800件あまりを数え、当館の展示や研究において不可欠なものとなっている。近年では、朝鮮半島への関心が高まり、民間の交流もいっそう盛んになっており、隣国の文化を紹介する上でも、その存在はますます重要なものとなっている。こうした状況に鑑み、このたび当館が所蔵する朝鮮陶磁の図版目録を刊行する次第である。本書に収録した土器・陶器は、青銅器時代から朝鮮時代までの各時代に及ぶ。中でも、貞柏里227号墳や梁山夫婦塚の一括出土品は、それぞれ楽浪や新羅の土器文化を知るために好適の資料となっている。原三国時代の瓦質土器は、まことに貴重なものである。百済・加耶・新羅土器は、日本の須恵器とも技術的に通ずるものであるとともに、日本の古墳時代・奈良時代の遺跡から出土することがあり、当該遺跡の年代や性格の推定にも重要な意義を有している。また、国内で出土する朝鮮陶磁のほとんどが破片資料であるのに対し、当館所蔵品は完形品を多く含む点に特徴があり、出土資料との比較材料としても活用される。高麗・朝鮮時代の土器は、近年漸く研究が活発となってきたもので、青磁・白磁等のみではうかがい知れない庶民の生活を解明する手がかりとなる。
商品画像
この著者の別の本
 
Copyright (C) 2014 Harumeki-Web All Rights Reserved.