価格: | ¥946 |
著者: | 杉原理生 |
出版社: | 大洋図書 |
発行年月: | 2011年02月 |
ISBN: | 9784813012290 |
種類: | 新書 (Shy novels) |
在庫状況: | 在庫あり |
「きみは楡崎圭吾と別れたほうがいいよ」画家である亡き父の偲ぶ会があった夜に知り合った男から、早坂蒼はそんな言葉を投げかけられた。それがすべての始まりだった。楡崎圭吾ー彼は、亡き姉の夫であり、いまはひとつ屋根の下で暮らしながら、蒼を抱く男でもある。常に倦怠感を身にまとい、なにを考えているのかわからないが、初めて出会った子供のときから、蒼は圭吾に惹かれ続けてきた。互いに強く想いあいながらも、独占欲を押し殺し、むしろ終わりをさぐりあうかのように、一種の緊張感のなか、ふたりは身体を重ね続けている。けれど、ひとりの男の登場により、ふたりが築き上げた均衡は壊れはじめて…。