北関東の小藩の藩士の五男坊・大河原真吾は武芸よりも絵が得意で、江戸に出て絵師になりたいとの夢があった。しかし、突然の兄の死で、兄嫁の志穂から結婚を迫られる羽目に。折から、藩の男たちを打ち倒した女武芸者・山吹真弓の追手を命じられた真吾は、思いを寄せていた村娘・芙美と手に手をとって藩を出奔、江戸を目指す。旅の途中で真弓に危難を救われた真吾は、真弓や芙美と熱い情交を繰り返す…。人気作家の官能時代小説最新作。