価格: | ¥4070 |
著者: | 外山 文子 |
出版社: | 京都大学学術出版会 |
発行年月: | 2020年01月10日頃 |
ISBN: | 9784814002535 |
種類: | 全集・双書 (地域研究叢書 39) |
在庫状況: | 在庫あり |
タイの近代政治は苦難の歴史であった。立憲革命以降、実にクーデターが13回、その都度憲法が破棄され新憲法が制定された。本来、立憲主義は民主主義の「質」を高めるために導入されるはずである。しかし新興国では、それが大衆の政治的要求を抑え込むために導入されている。大衆のパワーが既得権益層の危機感を煽り、「立憲主義」の名を借りて強化された司法が民主主義を脅かしているのである。立憲主義を謳って制定された憲法が民主主義を破壊する、現代政治のパラドックスを鋭く抉り出す。