価格: | ¥1870 |
著者: | 竹河聖 |
出版社: | 富士見書房 |
発行年月: | 2006年04月 |
ISBN: | 9784829176023 |
種類: | 単行本 (伝奇新世紀) |
在庫状況: | |
旗本の次男坊である小三郎は眉目秀麗の好青年であったが、女性には晩生で、父はひそかに幇間の藤八に「遊び」を覚えさせるよう命じた。藤八は一策を案じ、横浜見物にかこつけて遊郭に連れ込もうと小三郎を連れ出した。開国間もない横浜の外国人居留地は異国情緒に溢れていた。しかし、耶蘇寺ー天主堂に立ち寄ったふたりは奇妙なものを目にする。それは、血走る眼光、犬とも狼ともつかない未知の生物。「ひ、ひとが犬に変わった…」-小三郎は呟いた。時を同じくして江戸では、異形のものー川獺天狗に喉頚を欠き斬られて惨殺される事件が巷間をにぎわせていた。小三郎と藤八は事件の関連を調べるのだが…。華々しい新しい文化の流入。その陰では、この国の民が知ることのない陰謀が蠢いていた。はたして小三郎は悪魔の陰謀の核心に迫ることができるのか。渾身の伝奇ホラー・サスペンス。