本書は日頃忙しく介助に関わっている人たちがはじめて要介助者に会った時、話をした時、介助をはじめた時、介助を継続している過程で、いろいろな症状や症候を観察するでしょうが、その様子からすばやく医学的問題点を把握できるという目的で書きました。これらの把握は介助の目標を立てたり、リスクを回避するといった面でも有用ですが、要介助者を身体的にも精神的にもよりよい状態に高揚させるのにも役立ちます。