価格:¥5170
著者:J.ヴィクター・コシュマン/田尻祐一郎
出版社:ぺりかん社
発行年月:1998年07月
ISBN:9784831508461
種類:単行本
在庫状況:お取り寄せ
「尊王攘夷」の主張に代表されるように近代天皇制国家の思想的源泉として、また丸山真男や戦後の歴史家たちに単線的・因果的に捉えられてきた既成の水戸学像から離れ、「学問と政事は一つだ」という水戸学のスローガンに示唆を得て、藤田幽谷「正名論」や会沢正志斎『新論』などの書物のみならず、天保の改革(全領検地、藩校・郷校の建設)や天狗党の乱など幕末の水戸藩で生起した様々な出来事をもテクストとして読み解き、武士階級とそれ以外の平民がいかにして「歴史的主体」となりえたかという、イデオロギーのダイナミズムを鮮やかに描き出す。「思想史研究」の方法に対して、根本的な見直しを提起する、米国シカゴ学派の日本研究を代表する著書。
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