価格: | ¥5500 |
著者: | 板東 洋介 |
出版社: | ぺりかん社 |
発行年月: | 2019年03月28日頃 |
ISBN: | 9784831515308 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
江戸時代中期、古学派と呼ばれる二つの新興思想勢力が登場したー徂徠学と国学である。東アジアの標準思想であった朱子学は「理」による内面と外界の連続性を説いたが、有限な人間には複雑な現実を捉えきれないと見た古学派は、「古え」に依拠すべき「道」を見出し、内面と外界の間に位置する“表現”の場に人間存在の基底を模索していく。古学派の言語論や詩的表現の分析を中心に、近代知識人の宿痾となった思想的葛藤に目を配りつつ、古くて新しい人間像を探究する。