価格: | ¥1760 |
著者: | 東山勝也 |
出版社: | 風媒社 |
発行年月: | 2000年06月 |
ISBN: | 9784833151023 |
種類: | 単行本 |
在庫状況: | |
全体を通して貫いている史観は、戦乱と不安定こそが古代の常態で、交通と通信手段が不備な中では統一は維持し難く、崩れやすいものということである。そして一たび戦乱に陥れば平定することは容易でなく、長期化するのが普通であった。軍事力の弱さ、交通と通信手段の不備、前史がもたらす社会的な統一土壌の希薄さ、これらを考慮して古代という時代を見ていったときに、統一と戦乱は、まさに現代とでは世の常態がまったく逆であるとの認識に至った。