どこまでも広がる青い空、澄みきった美しい湖。ここモンタナ州のスコッツバレーは、昔からちっともかわらないわ。ものごころついたときから、登山や狩りのガイドをしているレイニーは、そんな思いで、夕食用の魚をさばいていた。そこに、危なっかしい操縦の飛行機が１台飛んできた。ここには飛行機なんて不要なのに、お父さんが操縦士を雇ったのね。憤りを感じながら、レイニーは操縦士がやっか来るのを待ち受けた。だが、飛行機からおりてきた都会的な雰囲気の男をひと目見て、レイニーはあとずさりしてしまった。茶色の瞳、白い歯、男らしさに圧倒されそう…。ダンザーと名乗ると、男はレイニーの汚れた手を握りしめた。