昨夜のことは忘れて！ビジネスに心のときめきは不要だわ。「君って…最高にすてきだよ」ドミニクは知り合ったばかりの男の腕に抱かれ、うっとりしていた。普段の彼女からは考えられない行為だ。今夜はどうかしているわ。男の名前はローリー。知っているのはそれだけ。すると彼は唇にキスして言った。「僕の泊まっているホテルへ行こう」なんですって？私はそんな女じゃないわ！ドミニクは彼に平手打ちをくらわし、パーティ会場から立ち去った。翌日、大物顧客の到着を待ちながらドミニクは緊張していた。エモリー・ジョーンズは上司から任された客だ。丁重に扱わなければ。待ち構えていると、信じられないことに昨夜のローリーが現れた。ああ、今は彼にかまっている暇なんかないのに。ところが、このプレイボーイがミスター・ジョンズだったなんて…。