エイミーはバレンタインデーの三日前、婚約者のアイラが住むワイオミング州の小さな町にやってきた。ところがアイラは吹雪のために迎えに来ることができず、町に近い、彼の息子のボウの牧場でしばらく過ごすことになった。年は親子ほども離れているけれど、わたしは三日後にはアイラと結婚し、ワイオミング一の牧場主の妻になる。そう思ってはいても、都会育ちの彼女は今一つ自信が持てずにいた。そして、吹雪がエイミーの運命を変えた。バレンタインデーになっても雪はやまず、エイミーは自分の過ちに気づいてしまう。わたしはもう、否定できないほどボウに惹かれてしまった。人生でこれほど確かな結びつきを感じたことはない。なのに、どうしてこんなに孤独なの…。ボウとアイラの間で、彼女の心は、吹き荒れる雪嵐にさらされたように激しく乱れていた。