父母を亡した十七歳のアシュリーは、伯母夫婦にひきとられた。伯母夫婦はビューフォードで居酒屋ホテルを経営している。優しい人々に囲まれて暮らすうち、アシュリーは元気をとり戻し、卒業後は地元の図書館に勤めようと考えている。そんなある日、アシュリーは、その地方最大の地主であるシートン卿のひとり息子、ジェイクと知り合う。ジェイクに誘われて、何度か出かけるアシュリーだったが、彼がどういうつもりで誘ってくるのか不思議でならない。なぜなら、ジェイクは間もなく結婚する予定なのだ。自分とは別世界の、まして婚約者のいる人なのに…。