「ママとデートしてくれたら、２５ドルあげるわ」ある日、ジェィソンの職場に一人の少女が現れてこう言った。いったい、こんないたずらをしかけたのは兄は弟か？これまで女性からデートに誘われたことがないわけではないが、これほど突飛なのは初めてだ。だが話を聞いてみると、少女の名はキャリーといい、ジェイソンが所有するアパートに母親と二人で暮らしていた。１５歳のキャリーとしては、そろそろデートもしたいのに、母親のシャーロットは時代遅れなほど男女交際に厳しいのだという。母もボーイフレンドができれば恋する気持を思い出すかも…。そう考えて、ジェィソンに白羽の矢を立ててやってきたらしい。あいにく、今のぼくの関心は女性よりスポーツだ。同情しながらも、きっぱり断って少女を帰したが、キャリーは次の作戦を考えていた。いつもジーンズにＴシャツ姿の獣医のジェイソン。ビジネススーツが似合う重役秘書のシャーロット。まるで不つりあいな二人が、少女の企みにかかってデートを始める。