ジリアン・ハンターは３３歳の広告アーチスト。離婚して５年，いとこ夫婦に事あるごとに再婚を勧められるが、苦い過去の体験で男性不信に陥っていて、再婚する意思はまったくない。そんなジリアンのたったひとつの心のよりどころは、１０歳になる息子のイライジャだ。いたずらをくりかえすイライジャに、ある日ジリアンは息子の学校の校長であるいとこの夫から、彼には保護者役になってくれる男性が必要だと持ちかけられる。候補者の男性に会いに学校へと向かった彼女は、その男性を目にした瞬間、息をのんだ。今朝、駐車場でほかの車の運転手と口論になったとき、仲裁に入ってくれた人ー。ハンサムな容貌と魅力的な人柄に、知らず知らず胸をときめかしている自分に、ジリアンはとまどいを覚えていた。