どうしてみんな結婚なんかするんだろう。女房の尻に敷かれ、自由がなくなってしまうだけなのに。独身トリオとしてならしたトルーとジョッシュまで、まさかあんな愚かなまねをするとは…。ギャレットには結婚したがる男の気持がさっぱりわからなかった。まあいい、僕は一生独身でおもしろおかしく生きていくさ。そんな折り、ギャレットは書店で、エミリー・テイラーという家事の専門家のサイン会に出くわした。彼女はプロの主婦と呼ばれ、世の女性たちに熱狂的に支持されているという。こんな女がいるから男はがんじがらめにされてしまうんだ。いかにも壁の花という感じの、さえない女じゃないか。ようし、次のコラムの題材はこれだ。さっそくギャレットは、担当している新聞のコラム“男の夜遊び”でエミリー・テイラーをさんざんからかった。記事は好評を博し、みんな大笑い…のはずが、翌日ギャレットはどんでもない窮地に立たされることに…。