伊庭拳介・３６歳。警察庁刑事局特務部の特別捜査官である。新宿を縄張りとする外国人売春婦グループに属するマリアが殺され伊庭が出動するが、捜査を進めていくうちに事件の背後には日本での外国人売春組織を壊滅しようとしている、謎の民族派グループの存在が浮かび上がってきた。警察内部で“賞金稼ぎ”の異名を取る一匹狼の伊庭は、売春組織の白系ロシア人・ナターシャたちの協力を得て、犯人たちを追いつめていくのだったが-。若手鬼才が書下した“ミステリー・アクション・ノベル”の傑作編。